最初に...

最近、動画で自分たちの商品やサービスを紹介しようという動きが、世界中で活発になっています。
 
となると、普通の動画ではなくて、アニメーションを使った動画で、自分たちの商品やサービスを紹介したいという人たちが増えるのも当然です。
 
アニメーションを使った動画だと、キャラクター、キャッチコピー、イラスト、構図などを自由に動かして、実写映像では不可能なことが表現できるようになります。ユニークな表現が可能なので、あなたの商品やサービスを、わかりやすく解説して、見る人へ簡単に伝えることができます。
 
そこで、今回の投稿では、4種類のアニメーション手法と、その特徴を解説していきます。
 
あなたが、アニメーションを使った動画を活用したいと思った時、どんな種類のアニメーションを作ってもらえば効果的なのか、わかるように解説していきます。

手描きアニメーション、実例と特徴?

手描きアニメーションは、多くの人にとって親しみのあるアニメーションです。どんなアニメーションかというと、アーティストが無数に絵を描いて、それを連続して見せていくことで、さまざまな動きを生み出します。
 
上の動画は、2015年にキャンペーン用に制作された動画です。手描きアニメーションの表現や特徴が、とてもわかりやすいと思うので、見てみてください。
 
手描きアニメーションの大きな特徴は、アーティストの個性や世界観をそのまま表現できるところです。ウォルト・ディズニー、宮崎駿の作品を思い出せば、多くの人が、手描きアニメーションの特徴を理解できるのではないかと思います。
 
手描きアニメーションの長所は、シンプルなキャラクターを動かすのが得意なことです。優れたアーティストが描くと、生き生きとした表情、手足の動きなど、なんでも自由に表現できます。また、手描きアニメーションは、動画を見る人に親しみを感じさせやすいという長所もあります。
 
手描きアニメーションの短所は、リアルなもの、複雑なものを動かすのが苦手なことです。動かない背景だけであれば、それらを描くことも可能ですが、何枚も描いてアニメーションさせるとなると、作業が膨大になってしまい、不可能になるからです。
 
 

手描きアニメーションの長所

・シンプルなキャラクターを動かすのが得意
・アーティストの個性で、さまざまな表現が可能。
・見る人に親しみを感じてもらえる。
 
 

手描きアニメーションの短所

・リアルなもの、複雑なものを動かすのが苦手。
・無数の絵を描くので、制作には時間がかかる。
・制作に時間がかかるので、料金が高くなりやすい。

ストップモーション・アニメーション、実例と特徴?

ストップモーション・アニメーションは、強い意欲さえ持っていれば、誰でも制作できるアニメーションです。どんなアニメーションかというと、デジタルカメラで無数の写真を撮影して、それを連続して見せていくことで、動きを生み出します。
 
上の動画は、2014年にニューヨークで活動しているファッション系のカメラマンである、
Molly Dicksonさんが制作した動画です。ストップモーション・アニメーションの表現や特徴が、とてもわかりやすいと思うので、見てみてください。
 
ストップモーション・アニメーションの大きな特徴は、現実に存在するものであれば、なんでもアニメーションにできることです。意欲さえ持っていれば誰でも作れるので、技術の高さよりも、発想のおもしろさや、驚くようなアイディアが重要になります。
 
ストップモーション・アニメーションの長所は、スマートフォンやデジタルカメラを持っていれば、誰でも制作を始められるところです。また、素人っぽい映像でも、内容がおもしろければ、素人っぽさが気になりません。
 
ストップモーション・アニメーションの短所は、作業を効率化するのが難しいので、制作するのに大変な労力が必要となることです。また、カメラで撮影するので、現実に存在しないものを表現することはできません。
 
 

ストップモーション・アニメーションの長所

・意欲があれば、誰でも制作できる。
・現実にあるものは、なんでもアニメーション可能。
・洗練されてなくても、それが良い味になる。
 
 

ストップモーション・アニメーションの短所

・作業の効率化が難しく、大変な労力が必要になる。
・優れた発想やアイディアが、とても重要になる。
・現実に存在しないものは、表現できない。

モーション・グラフィックス、実例と特徴?

モーション・グラフィックスは、デザイン性の高いものを制作できるアニメーションです。どんなアニメーションかというと、コンピューターで制作したイラストやキャラクターを、コンピューターに計算させて、動きを生み出します。
 
上の動画は、工業用の潤滑油をきれいに保つ製品やシステムを紹介している動画です。モーション・グラフィックスで、うまく製品やシステムを紹介しているのがわかると思うので、見てみてください。
 
モーション・グラフィックスの大きな特徴は、イラストや言葉など、デザイン性の高いものを、そのままアニメーションにできるところです。制作するには、専用のアプリケーションを使う必要があり、デザインなどの専門知識が必要になります。
 
モーション・グラフィックスの長所は、デザイン性の高いアニメーションを制作できるところです。写真や動画との相性も良く、写真や動画にモーション・グラフィックスを組み合わせることも可能です。また、微妙な色彩もちゃんと表現できるので、色彩を効果的に活用することもできます。
 
モーション・グラフィックスの短所は、物体を3次元には動かせないところです。例えば、腕時計を登場させて、それを360度くるくる回転させるような映像をつくることはでまきせん。また、シンプルなキャラクターを登場させることは可能ですが、生き生きとした表情をつくるのは、あまり得意ではありません。
 
 

モーション・グラフィックスの長所

・デザイン性の高いアニメーションをつくれる。
・写真や動画に組み合わせて使うこともできる。
・色彩を効果的に活用できる。
 
 

モーション・グラフィックスの短所

・3次元的に動かすのが得意ではない。
・制作するには、専門知識が必要。
・生き生きした表情をつくるのは難しい。

3DCGアニメーション、実例と特徴?

3DCGアニメーションは、どんなものでも表現ができるアニメーションです。どんなアニメーションかというと、コンピューターの3次元空間に、立体的な物体を作って、コンピューターに計算させて、動きを生み出します。
 
上の動画は、とある有名な時計メーカーのプロモーション動画です。3DCGアニメーションの表現や特徴が、とてもわかりやすいと思うので、見てみてください。
 
3DCGアニメーションの大きな特徴は、人間が想像できるものなら、どんなものでもアニメーションにできるところです。制作するには、専用のアプリケーションを使う必要があり、制作工程が多くて複雑なので、ほとんどの場合、チームで制作します。
 
3DCGアニメーションの長所は、存在しているものでも、未知のものでも、物体を制作して、アニメーションさせられるところです。現在のハリウッド映画に登場する、ほとんどの視覚効果が3DCGアニメーションで作られていることからわかるように、想像可能なものなら、なんでも映像化可能です。
 
3DCGアニメーションの短所は、制作工程が多くて複雑なので、料金がとても高くなるところです。また、映像やアニメーションを見た瞬間に、実力が明らかになってしまうので、企画に合った制作チームを見つけて、制作を依頼する必要があります。
 
 

3DCGアニメーションの長所

・想像可能であれば、なんでもアニメーション可能。
・写真のようなリアルな表現も得意。
・実写映像との相性が良く、すごい映像が作れる。
 
 

3DCGアニメーションの短所

・制作するには、専門知識を持ったチームが必要。
・制作工程が多くて複雑なので、時間がかかる。
・高度な知識やスキルが必要なので、料金が高価になりやすい。

まとめ

今回の投稿では、アニメーションの4つの種類とともに、その特徴を紹介してきました。
 
これらの4つの種類は、いつも明らかに分かれているわけではなく、制作する動画や場面によって、複数の種類のアニメーションを使うこともしばしばです。
 
もし、あなたが動画にアニメーションを使いたい場合は、まず、自分たちが表現したいこと、アピールしたいことを明確にするのが大切です。写真、リアルな映像、優れたデザイン、キャッチコピー、コミカルなキャラクターなど、何が重要かわかれば、どんなアニメーションが合っているのか、自ずと決まってきます。
 
それが決まっていれば、制作会社に依頼する時に、「自社のキャラクターがいるので、手描きアニメーションを中心にお願いします」というふうに、具体的な依頼も可能になります。
 
ぜひアニメーションを活用して、あなたの商品やサービスを、よりおもしろく、より理解しやすく表現してみてください。
 
 

2016.10.17(加筆修正) ウゴモーション : 小野直人

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