アニメーション動画を役立てた世界の事例3選を、全力で紹介する!【2017年その1】

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最初に

僕が個人的に思うに、アニメーション動画がもっとも活躍するのは、商品やサービスの魅力や特徴を紹介していくタイプの動画と、企業がその価値や目指している方向を世の中へ訴えようとするタイプの動画、その2つだろう。
 
商品やサービスの魅力や特徴を紹介していくタイプの動画の場合、さまざまな内容をわかりやすく表現できるアニメーション動画の特徴が活きる。特に、実際の物が存在しない商品やサービスの場合、カメラで撮影する映像ではうまく表現できないことが多い。アニメーション動画の場合、概念や仕組みを図式化したりイラスト化して、動きを加えて表現できるので、見ただけで概念や仕組みが頭に入ってくる。
 
企業がその価値や目指している方向を世の中へ訴えようとするタイプの動画では、その内容やメッセージに独自性が必要なのはもちろん、表現でも独自性が重要になる。というのも、独自の表現を見つけて、それを何年も続けていると、その表現を見ただけで企業の名前や価値、その方向性を思い浮かべてもらえるという効果が得られるからだ。日本でも、ブランディングに成功している企業は、独自の表現を見つけて、それを何年も続けているところがたくさんある。アニメーション動画は、完全にオリジナルの映像世界なので、独自の表現を生み出しやすい。
 
というわけで、今回は、アニメーション動画の魅力をうまく活かした3つの事例を紹介するので、ぜひ自分の目でその魅力を確かめてほしい。


Brave • The Browser for Today Explainer

このアニメーションが描いているのは、新たに開発されたWebブラウザのBraveが、どんな良い特徴を持っているかということだ。Webサイトを表示するためのブラウザに、広告、クッキー、トラッキングが侵入してくる様子を描いていて、ナレーションの解説がなくても、そのせいでWebサイトの表示が遅くなり、プライバシーが侵害されていることがわかる。
 
Braveは、Javascriptの発明者であり、Mozillaの共同設立者であるBrendan Eichが、2016年に発表したWebブラウザだ。アニメーションでは、Braveの特徴的なロゴマークを見せつつ、Braveを使うことによって、広告、クッキー、トラッキングなどからブラウザを守ることができるところが描かれている。また、余計な情報が入ってこないために、Webサイトの表示速度が、PCの場合で2倍、タブレットの場合で4倍になることもよく分かる。
 
また、Braveの特徴的な機能で、広告収入に代わる課金システムとしてBrave Paymentsについても簡単に紹介してある。これは、Webサイト制作者が広告に頼らなくても、Webサイトを見にきた人が能動的に金銭的に支援できるシステムなのだそうだ。
 
このアニメーションの素晴らしいところは、Braveという新しいWebブラウザの特徴を、明確にして表現しているところだ。モーショングラフィックスとしては、芸術性や技術よりも、いかにシンプルで理解しやすいかを重要視していて、1分43秒という時間をまったく無駄にしていない。表現よりも、内容のほうを見習いたいアニメーションである。
 


Sherwin-Williams “Safari”

このアニメーションは、1866年に創業されたアメリカの塗料メーカーのSherwin-Williamsが、自分たちの塗料で世界中の色彩を表現できることを表現している。色味を確認するための道具であるColorchartで、サファリの住んでいる動物たちを形作っていて、見ただけで記憶に焼きつく独自の世界観となっている。
 
Colorchartを使って世界中の動物を形作るというのは、Sherwin-Williamsが2009年から続けている広告のスタイルになっていて、続けることで大きな価値を生み出している。というのも、Colorchartを使って動物を形作るというのが、あまりに独自の表現であるために、このアニメーションを見た瞬間に、Sherwin-Williamsの広告だと認識してもらうことができるからだ。
 
このアニメーションは、すべてが3DCGで制作されている。3DCGは、人間が想像可能なものであれば、なんでも創造できてしまう。それでも、Colorchartという細長いプレートで動物を形作り、なおかつアニメーションさせるというのは、かなり難易度が高い。アニメーションとして、色彩が持っている独自の魅力を、独自の表現として昇華させていて、素晴らしいという他ない。
 


Pogo Rebrand

Pogoはインド圏で子供向けのアニメーション番組やゲームを配信しているチャンネルだ。このアニメーションでは、そのPogoのブランド・リニューアルするにあたって、ロゴデザイン、チャンネルでの番組宣伝、Webサイトなど、ブランディングするのに統一した規格を提示するとともに、こんな使い方はダメですよという仕様も表現している。
 
現在、欧米では新しいデザインの流れとして、ダイナミック・アイデンティティという考え方が取り入れらるようになっている。このダイナミック・アイデンティティというのは、企業やブランドが1つだけのロゴを使うのではなく、表現する内容、場所や天気、それを使う従業員など、ロゴを必要とする状況に合わせて、柔軟に表現を変えることができるロゴやデザイン、ブランド表現全般のことだ。
 
Pogoでは、正方形が大切な枠組みとなっていて、その内部でのデザインであったり、三次元的に正方形を拡張したりして、独自の表現となるように工夫している。ロゴの登場させる仕組みにしても、最初から4種類あったり、テキスト(文字や文章)などの情報を、どのように正方形の中に配置するかというガイドラインまで表現されていて、デザインの勉強にもなるアニメーションである。
 


最後に...

というわけで、新たな魅力的なアニメーション動画を見つけることができたら、ウゴモーションのブログで紹介していきたいと思っている。ウゴモーションの仕事が忙しいと、なかなかブログに新たな投稿をすることができず、仕事が暇だと、あれこれ投稿できるという、悩ましい問題もあるのだが、温かく見守ってもらえれると嬉しい。
 
 

2017.03.27 ウゴモーション : 小野直人
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小野 直人

他に適当なものがなくて、うっかりした感じの写真になって申し訳ありません。ウゴモーションの運営をしながら、ブログの執筆も担当しています。子供の頃から映画と本が大好きで、若い頃から人生を彷徨っているうちに、アニメーションを作るのがおもしろい!と、ようやく進むべき道を見つけた男です。写真のままのお調子者ですが、おもしろい投稿を書いていきたいと思っているので、よろしくです。

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