Welcome to Nara


 

 

  1. クライアントの情報
  2. クライアントの要望
  3. アニメーション制作の課題
  4. 課題克服の考え方
  5. アニメーションのコンセプト
  6. アニメーションのアプローチ
  7. アニメーションで使用する写真
  8. アニメーションのデザイン & レイアウト
  9. アニメーションの制作
  10. アニメーションのスケジュール
  11. アニメーションの成果

クライアントの情報

企業・チーム

  • 小山氏井矯正歯科クリニック
  • http://www.koyama-kyosei.com
  • 小山氏井矯正歯科クリニックは、奈良県内で最初に開業した矯正歯科クリニックとして、7,000症例を超える抜群の実績があり、奈良市や奈良県内のみなさまからの信頼を得ています。当院長は、日本矯正歯科学会の認定を受けた専門医であり、また指導医です。指導医として何時間も教え、症例数もかなりこなしているので、あらゆる歯の状態の人に対してきちんとした治療を行う技術と知識を持っています。

クライアントの要望

JR奈良駅の構内、券売機の横に大型のデジタルサイネージが設置されることとなり、そこに小山氏井矯正歯科クリニックの広告を出すことになりました。当クリニックには、すでに多くのお客様がおり、新規顧客の獲得ではなく、いつもお世話になっている奈良市のために、広告枠を使えないとかと考えたのが出発点でした。
 
奈良市では、最近、多くの外国人観光客が奈良公園を訪れるようになっています。そこで、そんな外国人観客のために、奈良公園の魅力を表現した観光案内となるアニメーションを作ってほしいと考えました。以前に制作してもらったロゴのアニメーションが、とても完成度が高かったので、観光案内となるアニメーションも、そのまま制作してもらうことにしました。
 
デジタルサイネージの動画の広告枠は15秒間と短く、あまり多くの内容を描くことができない状況でした。そこで、奈良の四季の美しさ、奈良公園の観光の目玉となるものに内容に特化して、アニメーションで魅力的に表現してほしいとお願いしました。また、動画共有サイトなどでも紹介できるように、デジタルサイネージ用の縦型、動画共有サイト用の横型の両方を、同時に制作してほしいともお願いしました。

アニメーション制作の課題

デジタルサイネージで流れる動画では、音楽を流すことができません。なので、映像だけでいかに外国人の注目を集めて、奈良公園の魅力を伝えられるか、そこが大きな課題となりました。また、縦型(横1080×縦1920)の動画と、横型(横1920×縦1080)の動画を作ってほしいとのことで、制作作業が巨大化しないように、共通化されたアニメーションの内容やレイアウトを考えることが課題となりました。

課題克服の考え方

まず制作する僕自身が、奈良公園を観光したことがなかったので、1日かけて奈良公園を歩き回りました。そして、奈良公園を観光していた外国人観光客たちが、なにを見て楽しんだり驚いたりしているのかを、じっくり観察しました。
 
それで印象に残ったのが、ほとんどの外国人観光客が、奈良のシカとのコミュニケーションと、日本独自の木造建築を写真撮影することを楽しんでいたことでした。そこで、外国人観光客にぜひ撮影してほしい日本独自の木造建築とシカを、僕が写真撮影してアニメーションで見せることにしました。

また、クライアントさんの奈良の四季の美しさを表現してほしいという要望を実現するため、世界的な写真販売サイトから奈良公園の写真を購入することにしました。どの写真を購入するかは、四季のイメージが直感的に伝わりやすいように、春夏秋冬が持っているそれぞれの色彩を、写真全体で表現できているものを選びました。

アニメーションのコンセプト

奈良公園の四季、歴史ある木造建築、親しみやすいシカを、明るく楽しく奈良らしくアニメーション化する!

アニメーションのアプローチ

奈良の色彩と、手作りの質感で、ポップに表現する!

アニメーションで使用する写真

まず、奈良公園へ出かけて、後で切り抜きできるように木造建築やシカを写真撮影していきました。次に、Photoshopというソフトを使って、それぞれの写真から素材として使う部分だけを切り抜いて、アニメーションのイメージに合うように、色や明るさなどを調整していきました。

Welcome to Naraのために撮影した写真01

Adobe Stockで購入した奈良公園の四季

Welcome to Naraのために撮影した写真02

撮影した、興福寺と木造建築

Welcome to Naraのために撮影した写真03

撮影した、東大寺と仏像

Welcome to Naraのために撮影した写真04

撮影した、奈良のシカたち

Welcome to Naraのために撮影した写真05

撮影した、春日大社

Welcome to Naraのために撮影した写真06

撮影した、二月堂と浮見堂

アニメーションのデザイン & レイアウト

アニメーションを制作するAfter Effectsというソフトを使って、切り抜いた写真を配置していきました。それら素材の配置は、縦型と横型のアニメーション、両方で使えるものでなければならず、写真の構図が悪くて思い通りに配置できないものが複数ありました。そこで、縦型と横型の表現を同じにするため、改めて奈良公園へ出かけて、写真撮影を行いました。

Welcome to Naraのデザイン & レイアウト画像01

奈良の四季

Welcome to Naraのデザイン & レイアウト画像02

東大寺

Welcome to Naraのデザイン & レイアウト画像03

奈良のシカ

アニメーションの制作

アニメーション化の第1歩は、全体の展開を作るところから始めました。というのも、今回のアニメーション制作では、デジタルサイネージ用の縦型がもっとも重要で、広告できる時間が15秒間しかなかったので、そこに合わせて展開を作る必要があったからです。展開は、奈良の四季+タイトル、興福寺、東大寺、奈良の大仏、春日大社という順序で見せることに決めました。
 
当初の計画では、すべての木造建築が飛び出す絵本のように登場するように、アニメーションの動きを作っていました。しかし、クライアントさんに制作段階のアニメーションを見せたところ、登場の方法がワンパターンな気がするという指摘があったので、それぞれの素材に合わせて登場するように変更しました。
 
アニメーションの背景には、奈良にゆかりのあるものを使おうと決めていて、奈良の色彩と質感を表現したいと考えていました。そこで、奈良公園の近くにある日本市 奈良三条店で購入した、奈良製の麻織物のふきんを写真撮影して、それをスマホアプリでベクトルシェイプに変換して、背景に配置して色彩を加えました。
 
動画共有サイト用の横型アニメーションは、デジタルサイネージと同じ15秒間では短いので、30秒間に伸ばしました。展開も、奈良のシカ、二月堂と浮見堂を加えて、コンセプトの明るさ楽しさがより強調されるように、ポップな音楽を加えました。

Welcome to Naraのアニメーション画像01

Welcome to Naraのアニメーション01

Welcome to Naraのアニメーション画像02

Welcome to Naraのアニメーション02

Welcome to Naraのアニメーション画像03

Welcome to Naraのアニメーション03

Welcome to Naraのアニメーション画像04

Welcome to Naraのアニメーション04

Welcome to Naraのアニメーション画像05

Welcome to Naraのアニメーション05

Welcome to Naraのアニメーション画像06

Welcome to Naraのアニメーション06

アニメーションのスケジュール

今回の制作では、集中的に作業を進めていったので、開始から5週間ほどで完成しました。特に大変だったので、写真から素材を切り抜く作業でした。
 

スケジュールの日程

  • 2015年12月 = 企画、課題克服、コンセプト創り
  • 2015年12月 = レイアウト & デザイン
  • 2016年01月 = アニメーションの制作、納品

アニメーションの成果

完成したアニメーションを、クライアントが身近にいた外国人さんへ見せたところ、すごく喜んで、奈良へ行きたい!と言われたそうで、クライアントさんも大変に喜んでいました。また、ウゴモーションのWebサイトで紹介したWelcome to Nara Animationを見て、こんな表現のアニメーションも作れるんだ!と言われるようになりました。

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