有名企業モーショングラフィックスの活用例

モーショングラフィックスを活用する利点とは?

企業にとって、モーショングラフィックスを活用する利点は、考え方や仕組みを分かりやすく表現して伝えることができるところだ。
 
というのも、モーショングラフィックスは、デザイン、イラスト、図表、キャラクターなどを自由に組み立てて、動かすことができる。なので、実写映像では表現できないようなことや、実写映像だと具体的すぎることなどを、イメージと動きで表現をすることができ、表現の幅が広い。つまり、実写映像では表現しにくいことを、分かりやすく表現できるのだ。
 
そこで、今回のウゴモーションのブログでは、『あの企業も、モーショングラフィックスを活用! Facebook、Airbnb、Fordの動画 』と題して、世界的な企業である、Facebook、Airbnb、Fordのモーショングラフィックスを紹介したいと思う。
 
3つとも英語圏の人たちへ向けて制作されているので、ナレーションの内容が分からないという人もいるだろう。ちなみに、僕も英語は簡単な言葉や文章しか理解できない。
 
そんな人は、英語のナレーションではなく、モーショングラフィックスのほうに集中して動画を観てほしい。たぶん、映像だけで大まかな内容が理解できると思う。優れたモーショングラフィックスというのは、映像でだけで内容をちゃんと表現しているからだ。
 
では、Facebook、Airbnb、Fordが、モーショングラフィックスを活用してなにを表現して伝えようとしているのか、1つずつ動画を観ていくことにしよう。

Community Standards - Facebook

Community Standardsとは、共同体や社会の常識という意味になる。
 
このモーショングラフィックスでは、世界的なSNSであるFacebookが、誰でも安心して使うことができるSNSを提供するための、Facebookの取り組みを紹介している。
 
これは、最近なにかと問題になっている、ヘイトスピーチ、暴力表現、嫌がらせやいじめ、フェイクニュース、攻撃や差別などの投稿が、Facebookにも多くあるからだ。
 
モーショングラフィックでは、この問題に対してFacebookがテクノロジーと利用者の協力を組み合わせて、問題のある投稿と、そうでない投稿を判断して、問題のあるものを削除していくことを表現している。
 
Facebook “Community Standards”では、心が穏やかになるような色彩とデザインが採用されていて、Facebookが誰もが安心して使うことができるSNSの世界観を表現している。また、川にかかる橋が象徴的に使われていて、人と人をつなぐというFacebookが目指しているものを、うまく表現している。
 
最後に、今回のFacebookの取り組みは、もちろん日本のFacebookでも行われていて、日本語で取り組みについて紹介しているページがある。そのページへ行くことができるリンクを貼っておくので、Facebookの取り組みをもっと知りたい人は、ぜひ行ってみてほしい。
 
≫ Facebookコミュニティ規定

Airbnb China

Airbnbは、民泊を仲介している世界的なサービスである。
 
このモーショングラフィックスでは、Airbnbが中国で急成長していることを紹介していて、Airbnbにコミュニティーに参加してくれる人を募集している。
 
大まかな内容は、まず中国の人たちが海外旅行にAirbnbを活用していて、利用者が急成長していることを具体的な数字とともに紹介している。そして、中国の若者がシェアリングエコノミーを受け入れていて、中国自身もAirbnbから利益を得ていることを紹介している。
 
続いて、Airbnbコミュニティーの一員となることで、人と人との交流が生まれて、余剰利益も得られることを紹介して、最後にAirbnbに参加してパートナーになってくださいというメッセージで、モーショングラフィックスを締めている。
 
49秒という短い時間の中で、Airbnbが急成長していること、中国の若者に受け入れられていること、パートナーになることで交流と利益が生まれること、という3つのポイントに的をしぼって表現していて、とても分かりやすい。
 
ちなみに、このモーショングラフィックスは、英語版と中国版の2つが制作されたとのことで、動画広告やキャンペーンとして使われたそうである。

Ford: Why, Traffic, Why?

Fordは、アメリカの3大自動車会社の1つである。
 
このモーショングラフィックスでは、交通(特に渋滞)が生活の時間を消費するものだという現状を、スマート・カーやスマート・インフラを導入することで交通を改善することができ、新たな生活の時間を生み出すことができることを紹介している。
 
大まかな内容は、まず交通渋滞が起こるちょっとした出来事を紹介していて、道路の車線を増やすことではそれを解決できないと訴えている。
 
続いて、フォードが考えている解決法が、スマート・カーを導入することによる自動運転と、交通を最適化するスマート・インフラであることを紹介している。
 
最後に、それらが導入されると、交通が生活に新たな時間を生み出してくれて、車の中で食事を楽しんだり、ゲームを楽しんだりできるようになることを紹介して、共感する人は動画をシェアしてほしいと訴えている。
 
この動画では、ナレーションに合わせて、それを分かりやすく理解できるようにモーショングラフィックスが活用されている。英語が理解できなくても、モーショングラフィックスだけで内容を理解することができ、Fordの考えている未来の交通がわかる。
 
このモーショングラフィックスが素晴らしいのは、スマート・カー、スマート・インフラという新たな技術を、こんな最新技術ですよという視点からではなく、日常生活をしている人間の視点から描いているところだ。それが分かりやすさと、早くそんな未来が来てほしいと思わせるポイントになっている。

最後に...

というわけで、今回は世界的な3つの企業が、どのようにモーショングラフィックスを活用しているか、その具体例を紹介した。
 
どのモーショングラフィックスも、自分たちが考えていることや伝えたいことを、とても分かりやすく表現していて、モーショングラフィックスの魅力が理解しやすかったのではないかと思う。
 
ウゴモーションでモーショングラフィックスを制作している僕自身も、アニメーションの動き、イラストやデザインの表現、内容の展開など、勉強になるところが多くて、このブログで紹介して良かったなと感じている。
 
もし、あなたが仕事で分かりやすくなにかを伝えたいとき、きっとモーショングラフィックスが重要な選択肢の1つとなるだろう。
 
将来、あなたが自分たちの製品やサービスを、分かりやすく多くの人に伝えたいときが来たら、もしかしたらモーショングラフィクスが最良の方法になるかもしれない。
 

2017.09.25 / ウゴモーション / 小野直人

ウゴモーション / UGO MOTION

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