ウゴモーションのAEに、新しいプラグイン導入!

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最初に

僕が運営しているウゴモーションでは、新たなアニメーションの表現や可能性を手に入れるため、新たなアプリケーションやプラグインの導入を少しずつ進めている。
 
新たな表現や可能性が、すぐにお客さんを増やすわけではないけど、常に新しいものに挑戦して、お客さんに求められた時に、対応できる幅を広げておくことが大切だと考えているからだ。
 
そこで、つい最近導入したのが、SABERというプラグインだ。
 
アメリカの超有名な映像系アプリケーション開発会社であるVideo Copilot社が開発したプラグインで、SF映画のような表現が可能になる。
 
さっそく、アニメーション制作に使っているAfter Effectsというアプリケーションに導入して、実際にあれこれ試してみると、驚くほど良い感じのプラグインだった。
 
というわけで、今回のブログ投稿では、そのSABERを使うと、どんなアニメーション表現が可能になるのか、試しに制作したアニメーション動画を紹介したいと思っている。
 
同時に、ただ動画を紹介するだけだと内容が寂しいので、どう制作したのか、その過程も紹介していく。
 
ページの最後のほうで、試しに制作したアニメーション動画を設置しておく。
 
ウゴモーションってこんな表現もできるんだ!
 
アニメーションってこんな過程で制作してるんだ!
 
そう感じてもらえたら幸いである。
 
≫ VIDEO COPILOT

そもそもSABERって、どんなプラグイン?

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SABERというプラグインは、映画スター・ウォーズに登場するライトセイバーという光る剣から、その名称が付けられている。
 
映画のようにライトセイバーを表現するためのプラグインで、他にもSF映画によく登場するレーザービーム、エネルギー放射、電流や炎など、さまざまなVFXを表現することができる。
 
前回のブログ投稿で、僕は動画やアニメーションにも"トーン&マナー"という、デザインの世界の考え方が大切だと書いた。
 
トーン&マナーとは、デザイン業界の用語で、デザインや表現で統一感を持たせることを言う。
 
このプラグインを使って、どんな表現が可能になるかがわかるアニメーション動画を作ろうと決めた時、僕はどんな表現や統一感が必要なのか考えた。
 
SABERが映画スター・ウォーズから生まれたプラグインだということは、スター・ウォーズのような世界観のアニメーション動画を作るのが良いだろう...
 
SABERというプラグインでは、テキスト(文字)にもエフェクトを加えられるので、簡単なキャッチコピーを考えて、登場させることも決めた。
 
キャッチコピーは、ズバリ!
 
UGO MOTION gets force(ウゴモーションがフォースを手に入れる)
 
ちなみに、Force(フォース)というのは、映画スター・ウォーズに登場するヒーローたちが使える超能力のことで、フォースを使える者だけが、ライトセイバーという光る剣を使うことができる。
 
要するに、ウゴモーションがフォースの能力を手に入れたことで、SABERが使えるようになった...というわけだ。
 
というわけで、制作の過程を紹介していこう。

まずは簡単な3DCGで素材制作!

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映画スター・ウォーズみたいなSF世界を作るのに、まず始めたのが、映画に登場するデススターみたいな球体と、レーザーを発射するためのレーザー砲を、簡単な3DCGで制作することだった。
 
僕が運営しているウゴモーションでは、3DCGを制作するのに、MODOというアプリケーションを使っている。
 
日本の3DCG業界では、あまり有名でないアプリケーションなのだが、コストの安さと、ユーザーフレンドリーな仕組みに共感して、ここ数年ずっと使っている。
 
モデリングと呼ばれる作業で、球体とレーザー砲の形ができたので、さっそくレンダリングして画像を制作した。
 
球体のほうは、静止しているよりも回転しているほうがカッコ良いだろうと判断して、アニメーションさせられるように連番レンダリングという方法で、149枚の画像を制作した。
 
さらに、キャッチコピーの文字も3DCGで一つ一つ制作することにした。
 
というのも、普通のフォントでいろいろキャッチコピーを制作してみたのだが、どのフォントを使っても質感が平面的で、SF世界に合わなかったからだ。
 
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さっそく球体と同じ表現でアルファベットを制作してみると、SF世界の感じがバッチリ表現できたので、これを採用することにした。
 
3DCGで制作した画像素材がそろったら、これらをAfter Effectsというアプリケーションに読み込んで、アニメーションの設定とSABERの表現を加えていく。

AEに素材を並べて、動きとエフェクト!

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次は、After Effectsの中に、画像素材を並べて配置して、アニメーションの核となる動きをつけて、SABERというプラグインのエフェクトを加えていく作業となる。
 
本来、3DCGで制作したものは、3次元の物体として使えたほうが良いのだが、今回の場合、制作時間が少ないので、3次元の物体を平面の画像にしている。
 
ただし、平面のものを平面に並べてしまうとおもしろくないので、After Effectsの中で、平面の画像を奥から手前に並べてることにした。
 
3次元の物体を平面にして、平面にしたものを立体的に並べる...
 
無駄な回り道のように感じるかもしれないけれど、限られた時間で試行錯誤を重ねて、良い結果を導くのに、こういう回り道も必要だったりする。
 
画像素材の配置して、アニメーションの動きをつけて、SABERのエフェクトをつけて、テスト動画を制作した。

テスト動画から修正点を見つける?

テスト動画まで制作が終わると、自分が頭の中でイメージしたものに、どこまで映像が近づいているのか明確になる。
 
どうすれば、このアニメーション動画をもっと良くできるか?
 
テスト動画から修正点を見つけて、アニメーションを良くしていく作業こそ、アニメーション制作の勝負所なのかもしれない。
 
というわけで、テスト動画を見て、いくつか修正点を洗いだした。
 

修正点

  • 動画の前後に、画面が完全に黒くなるところを入れる。(これは単純ミスの修正)
  • 配置や動きで奥行きは感じられるが、まだまだ平面的。(想像よりもっと平面的だった)
  • アニメーションのタイミングを変える。(全体的に微妙に間が悪いように感じた)
  • 音楽は無しにして、効果音だけで構成する。(最初は音楽だけと考えていた)

 
というわけで、4つの修正点を一つずつ解決して、アニメーション動画に磨きをかけた。(本当に磨きがかかったのかどうか、それはまた別問題かもしれない...)
 
4つの中で、特に重要だったのが2の修正点で、After Effectsに新たな2つのカメラを配置して、そのカメラに動きをつけた。
 
そうすることで、前後に配置した画像に、さらに奥行きが感じられる効果が生まれたのではないかと思う。
 
それで完成したのが、以下のアニメーションだ。
 

まとめ

というわけで、今回のブログ投稿では、新しいプラグインの導入で、ウゴモーションが新たな表現を手に入れたので、試しにアニメーション動画を制作してみた!と題して、あれこれ紹介してみた。
 
今回は、SF映画のような表現でアニメーション制作をしてみたわけだが、また別のプラグインやアプリケーションを導入した際には、アニメーション動画を制作して、ブログで紹介していけたらと思っている。
 
 

2016.04.08 / ウゴモーション / 小野直人

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