クライアント
CLIENT
株式会社モノフィールド
株式会社モノフィールドは、大阪で活動していた2人の畳職人が、日本製の畳を未来へ継承していくために起こした会社です。和室に畳を入れる本業だけでなく、畳を使った新製品の開発と販売も行なっています。また、畳の表面素材となるイグサの国内栽培を未来へ継承していくために、イグサを使った製品の開発と販売も行っています。
≫ 株式会社モノフィールド
いぐさ野菜
≫ いぐさ野菜
クライアントの要望
企画立案
PLANNING
企画の課題
プラスして、国内で流通している畳の多くが中国からの輸入品になり、国内でいぐさを栽培している農家が減っているとのことでした。販売元の株式会社モノフィールドでは、その現状に対しての危機感を強く感じていました。
課題克服の考え方
アニメーションでいぐさのことを知ってもらい、いぐさ野菜のことを理解してもらうためには、観る人の好奇心を高めて、できるだけ長く動画を観てもらう必要がありました。そこで、単なるアピールや紹介ではなく、最初に謎を出すことによって、観る人の好奇心を高める内容を考えました。
いぐさについて調べると、古くから日本人との関わりが深く、つい最近まで畳として生活に欠かせない生活用品でした。そこで、日本人との歴史や関わりをヒントにすることで、いぐさが、実は多くの日本人にとって関わりのある植物であると認識してもらおうと考えました。
企画のコンセプト
いぐさがどんな植物なのか理解してもらい、いぐさ野菜を知ってもらう!
アニメーションのアプローチ
最初に謎を提示することで、好奇心を持ってもらいつつ、日本人の生活や歴史に関連させることで、いぐさが身近なものだと感じてもらう。
制作作業
PRODUCTION
全体の絵コンテ
キャラクター
使用する写真
アニメーションで使用する写真は、絵コンテから必要な写真のカット数を計算して、友人が運営している久岡写真事務所(現在は株式会社トレス)に依頼しました。どんな野菜がどれぐらい必要で、アニメーションの中でどのように配置するかは、すでにAfter Effectsでデザイン & レイアウトしたものがあったので、そこから指示書を作りました。納品された写真は、すべてが完成度が高く、リテイクなどをお願いすることはありませんでした。
≫ 株式会社トレス
デザイン & レイアウト
今回のアニメーションでは、植物としてのいぐさと、製品であるいぐさ野菜を、緑色のストライプで象徴的に表現するようにしました。同時に、緑色のストライプが目立つように、登場するキャラクター、イラストなどの色彩を淡い感じのトーンでまとめています。レイアウトについても、各場面でもっとも重要な情報に目が行くように、色彩、大きさ、配置場所などをあれこれ工夫しています。
アニメーションの制作
また、今回のアニメーション制作では、1つ1つの場面の秒数が短いものが多かったので、場面が変わる場面転換を、可能なかぎりシンプルなものにしています。場面展開に凝った動きや表現を加えると、内容を充分に見てもらうのが時間が少なくなってしまうので、すばやくシンプルに場面転換することを優先しました。そのぶん、内容に応じた動きや表現をすることができて、バラエティー豊かな動きや表現にあふれたアニメーションを完成させることができました。
スケジュール
SCHEDULE
いぐさ野菜 プロモーション動画 01では、他のアニメーションの制作と並行して、制作を進めていくことになりました。依頼を受けた時点で、いぐさ野菜を販売するWebサイトなどの仕組みが構築されていなかったので、それらを構築したりする作業と並行して、アニメーションの制作を進めていくこととなりました。また、どんな人が商品のターゲットとなるか、なにがアピールしたい魅力なのかなども決まっていなかったので、出発点から相談しながらリサーチしながら企画を考えていきました。
具体的な日程
2017年1〜2月 = リサーチ、コンセプト & アプローチ
2017年3月 = ナレーション内容の制作
2017年4〜6月 = 絵コンテ、キャラクター、デザイン & レイアウト
2017年7〜8月 = アニメーションの制作
2017年9月 = 納品、ランディングページでの公開