クライアント
CLIENT
伊藤忠食品株式会社
伊藤忠食品株式会社は、大阪に本社がある食品卸の会社で、伊藤忠商事の子会社になります。商品の保管・配送などから、冷凍食品や贈答品などの開発、小売店などの商品棚の提案、POSデータを活用したデータ分析などを行っています。6000億円以上の売上があり、東京証券取引所プライム市場にも上場しています。
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FOOD WAVE 2023 OSAKA
FOOD WAVEは、伊藤忠食品が毎年のように行っている巨大イベントで、国内外の小売店、食品製造業者などが集まって、展示や商談を行います。コロナ禍でしばらくイベント開催を中断していたのが、コロナ禍が収束したのに合わせて、最初のイベント開催となったのが、FOOD WAVE 2023 OSAKAです。会場は大阪南港にあるインテックス大阪で、完全招待制のイベントなので、一般の人は入ることができません。
クライアントの要望
FOOD WAVE 2023 OSAKAのイベント会場入口に、巨大モニターを2台設置して、伊藤忠食品の取り組みを紹介するための動画を公開したいということで、Webサイトからお問合せがありました。伊藤忠食品では、中期経営計画として「Transform 2022」を策定して、昨年でそれが終わったそうです。
2023年からは、次の中期経営計画として「Transform 2025」が開始されるので、その内容をイベントの来場者に伝えたいというのが要望でした。
企画立案
PLANNING
企画の課題
企画を考えるのに課題となったのが、中期経営計画である「Transform 2025」の内容が、抽象度が高くて、具体的なイメージをしにくい内容だったことです。伊藤忠食品の社員さんにとっては、普段の仕事などから、抽象度が高い言葉や目標でも、理解できるかもしれません。しかしながら、社内のことを知らない社外の人たちにとっては、抽象度が高いと、ぼんやりした中期経営計画であるように感じてしまう可能性がありました。
課題克服の考え方
伊藤忠食品の担当者さんとの話し合いでも、やはり「Transform 2025」の抽象度が高いことは、気になっているようでした。担当者さんとしても、モーショングラフィックスの内容は、できるだけ具体的に分かるようにしたいとのお話がありました。ですので、抽象的な言葉や目標について、その意味や中身、実際に進めている施策についてヒアリングしていきました。また、具体的な施策などの資料を集めてもらって、提供してもらいました。
社外の人間であるウゴモーションが、クライアントが伝えたいことを充分に理解することができて、初めて、一般の人たちにとって分かりやすいモーショングラフィックスを制作することができます。 その信念をもとに、質問を繰り返し、資料を読み込んでいった結果、だんだん「Transform 2025」の中身が、理解できるようになりました。ナレーション原稿を作り、担当者に送ると、それが叩き台となって、モーショングラフィックスの内容について具体的な議論が進みはじめ、ナレーション原稿を完成させることができました。
社外の人間であるウゴモーションが、クライアントが伝えたいことを充分に理解することができて、初めて、一般の人たちにとって分かりやすいモーショングラフィックスを制作することができます。 その信念をもとに、質問を繰り返し、資料を読み込んでいった結果、だんだん「Transform 2025」の中身が、理解できるようになりました。ナレーション原稿を作り、担当者に送ると、それが叩き台となって、モーショングラフィックスの内容について具体的な議論が進みはじめ、ナレーション原稿を完成させることができました。
制作作業
PRODUCTION
デザイン & レイアウト
全体のデザインで考えたのは、できるだけ言葉や文章を使わずに、グラフィカルに内容を表現することでした。
特に「Transform 2025」で重要視されている3つの要素については、視聴する人がパッと見て、全体像が掴めるようにしたいと考えました。どうしても言葉や文章で表現せざるを得ない箇所はあったものの、食品パッケージや、道路標識など、多くの要素をうまく作れたような気がしています。
モーションの制作
モーションの制作は、イベント開催日がどんどん近づいてきていたため、大変でした。「Transform 2025」の細かい要素だけでなく、7つのキーワードにも個別にモーションを加える必要があったので、それぞれの場面を完成させるのに時間がかかりました。1週間ごとに伊藤忠食品のイベントチームにテスト版を見せながら、直前のタイミングで無事に納品することができました。後から聞いたところでは、伊藤忠食品のイベントチームの人たちも、本当に納品されるのか、肝を冷やしたそうです。
スケジュール
SCHEDULE
制作スケジュールについては、忙しかった記憶が強いのですが、振り返ってみると充分に時間がありました。伊藤忠食品さんにとっても、ウゴモーションにとっても、初めての制作だったので、最初はお互いの仕事の進め方を理解することが必要でした。モーション制作の段階に入ると、ウゴモーションでは、1週間に1度、そこまで制作したテスト版の動画をクライアントに視聴してもらうようにしています。テスト版を提出するたびに、修正点・疑問点などを共有していくので、担当者さんは完成像が想像しやすく、制作プロセスに自信を持てたと語っていました。
具体的な日程
2023年05月 = 伊藤忠食品の担当者さんからお問い合わせ
2023年05月 = 打ち合わせ、情報収集と企画立案、ナレーション原稿完成
2023年06月 = 絵コンテ、グラフィクスなどの制作
2023年07月 = モーションの制作、ナレーション録音、完成版の納品
2023年07月 = FOOD WAVE 2023 OSAKA開催