展示会に初めて出展 どんな準備が必要になるか?

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初めて展示会にブース出展することに...

ウゴモーションは、大阪で活動している映像クリエイターで、モーショングラフィックスの企画制作を得意としています。活動開始からほぼ10年が過ぎた2024年、深い縁があって、大阪で開催される展示会にブースを出展しました。
 
勢いだけで出展の申し込みをしたのですが、実のところ、展示会にブースを出展するのに、どんな準備が必要になるのか、まったく分かっていませんでした。
 

分からないなら、歴戦の強者に聞けばいい...

今回ブースを出展したのは「この街のクリエイター博覧会 2024」という展示会でした。大阪産業局が運営している、大阪のクリエイターを支援する組織であるMebic(メビック)が主催しています。実はウゴモーションは、このMebicと深い縁がありまして、普段から大阪の多くのクリエイターと交流させていただいています。
 
そこで、分からないなら展示会に頻繁にブースを出展している、歴戦の強者に聞けばいいと考えました。さっそく友人である歴戦の強者に聞いてみたところ、さまざまな経験談を聞かせていただき、準備が必要となるもの、発注先などについて、多くのアドバイスをいただきました。歴戦の強者たちには、大変に感謝しています!
 
今回のブログでは、展示会にブースを出展するのに、どんな準備が必要になるか? 書いていきます。準備して良かったこと、準備が足りなかったことなど、これからブース出展するクリエイターにとって、何かの参考になればと思います。

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展示会のブースに準備しようとしたもの?

ブースの準備をする前に、まず大切になるのが、展示会のフォーマットを理解することです。ブースの高さ、横幅、奥行きというサイズ感、背面パネルの材質、建物内の通信環境、電源など、展示会によってフォーマットが違うので、準備を進めるためには、それを理解することが欠かせません。歴戦の強者から、そう教わりました。
 

映像クリエイターのブース準備...

歴戦の強者から教わった上で、ブースに準備したいものを自分なりにまとめました。

ノートパソコン(映像の出力用)
大型モニター(映像の表示用)
延長コード(モニターとMacなどの電源用)
ポスター(背面パネル用)
チラシ(100〜300枚)
名刺(100〜300枚)
パンフレット(100〜300枚)
横断幕(テーブル用)
収納ボックス(荷物の収納用)
キャリーカート(収納ボックスの運搬用)
ホワイトボード(ちょっとした情報提示用)
チラシ立て(チラシを立てて設置用)
名刺立て(名刺を立てて設置用)
両面テープ(ポスターの貼り付け用)
ガムテープ(多様な用途)
ビニール紐(多様な用途)
過去作品のリール的な動画(モニターに表示)
飲み物(ペットボトル)
タブレット(ちょっとした栄養補給用)

 
上に書いたのは、あくまでウゴモーションが出展するブース向けに、準備したいと考えたものです。クリエイターの職種や制作物、本人のキャラクターによっても、準備するものは変わってくると思います。
 

準備するものの仕分け...

準備したいものを仕分けすると、以下の3種類になるかと思います。

すでに自分が持っているもの
購入が必要なもの
専門業者に発注が必要なもの

 
すでに自分で持っているものについては、忘れなければ大丈夫なので、Macのメモ機能にチェックリストを作りました。購入が必要なものについては、自分の目で確かめてから購入したかったので、半日ほど梅田へ出かけて、Daiso、無印良品、ヨドバシカメラなどで一気に購入しました。専門業者に発注が必要なものについて、ぜひ詳しく紹介したいので、以下の項で書いていきたいと思います。
 

どこの専門業者へ発注したのか...

専門業者への発注について、歴戦の強者からいただいたアドバイスは、【グラフィック】というネット印刷を活用することでした。ここであれば、ブースに必要となるほとんどの用品を、ひとまとめに発注することができて、便利であると。さっそくアカウントを作りました。
≫ ネット印刷のことなら激安・格安価格の【グラフィック】
 
ウゴモーションは、モーショングラフィックスの企画制作を得意としているので、印刷系の知識については乏しいのが実情です。それらの制作から発注までを、友人のクリエイターに任せることもできたのですが、それでは自分の知識や経験が高まりません。なので、制作から発注まで全てを自分で進めることにしました。

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【グラフィック】で名刺を発注...

今回発注したウゴモーションの名刺表側のデザイン画像

名刺については、表側に新調したウゴモーションのロゴ、裏側に仕事内容・名前・携帯番号・メールアドレス・検索名を表記しただけのシンプルななものを考えました。上の画像が表側になります。ネット印刷の【グラフィック】に名刺制作用のテンプレートがあったので、そこからイラストレーターの制作ファイル(.ai)をダウンロードして、制作を開始しました。
 
テンプレートをもとに制作を進めてみると、大きな壁が立ちはだかりました。RGBで設定していた背景のオレンジ色を、CMYKに変換すると、オレンジ色の鮮やかさが消えて、くすんだようなオレンジ色になってしまうのです。ロゴが黒色なので、オレンジ色がくすんでしまうと、全体的に暗い印象の名刺になってしまいます。
 
CMYKをあれこれ調整しても、どうしても鮮やかなオレンジ色が表現できませんでした。なにか良い方法はないかと調べていたら、【グラフィック】ではRGB印刷というのが可能で、映像モニターに近い鮮やかな発色ができるとのこと。制作ファイルの設定を変更する必要はあるものの、鮮やかなオレンジ色のため、今回発注したものは、すべてをRGBで印刷しました。
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名刺印刷の注文内容

名刺(商品の種類)
オンデマンド(印刷方法)
3日納期(制作期間)
両面カラー(印刷面)
OKウルトラアクアサテン220kg(紙の種類と厚み)
AdobeRGB(色の設定)
400枚(発注枚数)
スタッフチェック(追加料金あり)
名刺ケース(追加料金あり)
6902円(税込の請求金額)
自宅(配送場所)

 
自宅に届いた名刺を確認したところ、求めていた鮮やかなオレンジ色が表現されていて、とても満足しました。紙の種類や厚みについては、あまり知見がなかったのですが、触ってみると表面がツルツルしていて感触が良く、厚みもしっかりしていて、とても満足しました。

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【グラフィック】でチラシを発注...

今回発注したウゴモーションのチラシ表側のデザイン画像

チラシの発注で壁となったのが、どんなデザインや内容にするかという壁でした。いかんせん、紙もののデザインは、ほとんど制作したことがありません。おまけに、あれこれ事情があって、制作期間は最大で2日間しかありません。モーショングラフィックスの企画制作で培ってきた、企画やデザインの知識やノウハウを、最大限に応用することにしました。
 
最初に考えたのが、内容を極力シンプルにすることでした。自分をアピールしたくて、つい多くの情報を伝えたくなる気持ちを抑えて、本当に必要な情報だけを伝えることにしました。
 
次に考えたのが、タイポグラフィーで勝負することでした。今回の場合、制作期間が短すぎて、グラフィックスを制作することは不可能だと判断しました。なので、良い感じのAdobeフォントを選んで、タイトル部分を良い感じにすることに多くの時間を使いました。
 
最後に考えたのが、すでに制作してある過去の素材を、最大限に再利用することでした。制作期間が短い上に、チラシのデザイン経験もなかったので、過去の素材をうまく組み合わせることで、チラシらしさを表現するように心がけました。
 

チラシ印刷の注文内容

A4チラシ・フライヤー(商品の種類)
オンデマンド(印刷方法)
4日納期(制作期間)
両面カラー(印刷面)
ペルーラ スノーホワイト135kg(紙の種類と厚み)
AdobeRGB(色の設定)
300枚(発注枚数)
スタッフチェック(追加料金あり)
15,319円(税込の請求金額)
イベント会場のブース(配送場所)

 
展示会当日、印刷関係の友人がブースに来てくれて、チラシを手に取ってじっくり見つめ始めました。友人によると、チラシの表面にキラキラする細かな加工がされていたそうで、オレンジ色がとても綺麗に発色されていて、紙の厚みも高級感が感じられるとのこと。テキトーに選んだ紙の種類でしたが、とても褒められました。

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【グラフィック】でポスターを発注...

今回発注したウゴモーションのポスターのデザイン画像

ポスターをデザインするのに、歴戦の強者から重要なポイントを教えてもらっていました。それは、映像系のブースではテーブルの上にモニターを置くので、出展者はその背後に立って、来場者に対応することになるということです。なので、背面パネルにポスターを貼っても、ポスターの上部4分の1ぐらいしか、来場者には見えないと教えてもらいました。
 
ポスターの上部4分の1ぐらいしか見えないのなら、ポスターの内容は、ウゴモーションのロゴと、モーショングラフィックスの企画制作をしていることぐらいしか伝えられません。なので、ポスターのデザインは、上の画像のように、3色のパターンで繰り返すというものにしました。
 

ポスター印刷の発注内容

A0ポスター(商品の種類)
オンデマンド(印刷方法)
3日納期(制作期間)
片面カラー(印刷面)
マット合成紙(紙の種類と厚み)
AdobeRGB(色の設定)
1枚(発注枚数)
スタッフチェック(追加料金あり)
4040円(税込の請求金額)
イベント会場のブース(配送場所)

 
背面パネルの縦横サイズに合わせて、A0ポスターにしたので、ちょうど良いサイズ感でポスターを貼ることができました。また、マット合成紙という耐久性の高い紙に印刷したおかげで、展示会後に両面テープをきれいに剥がすことができました。別の展示会に出展する機会があれば、このポスターを再利用することができそうです。

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発注できなかったもの...

展示会のブースに準備したいと考えていながら、結局、発注できなかったものもあります。ウゴモーションの今後のためにも、発注できなかったものと、その理由を書いておきたいと思います。
 

パンフレットを発注できなかった

3つ折りのパンフレットを準備したいなと考えていましたが、デザインを制作する時間的な余裕がなかったので、発注できませんでした。初めて展示会にブースを出してみて感じたのは、映像系なので、パンフレットまでは必要ないなということでした。実際のモーショングラフィックスを視聴してもらうことが重要になるので、名刺やチラシからQRコードで、うまく誘導できれば充分だなと感じました。
 

横断幕を発注できなかった

横断幕については、ポスターと同じようなデザインで発注したいと考えましたが、いざ注文の手続きを進めると、納品日が展示会後になってしまうことが判明しました。完全に納品日の確認を怠っていて、横断幕が印刷には、それなりの期間が必要であることを知りました。初めて展示会にブースを出してみて感じたのは、横断幕があったほうが、展示ブース全体のまとまりが出たなということでした。テーブルの下に、荷物とかゴミ袋が見えてしまうと、雑然として印象になるので良くなかったです。

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映像用モニターのレンタル発注について...

映像用モニターのレンタルについても、今回が初めての発注となりました。検索して依頼先を探すところから始めて、短いレンタル期間でも可能で、ちゃんとしたWebサイトだと感じた、APEX RENTALSに依頼することにしました。APEX RENTALSでは厳重な本人確認を行なった上で、アカウントを作れるようになっていて、ログイン後に映像用のモニターのレンタルを発注しました。
≫ カメラ・ビデオカメラのレンタルならAPEX RENTALS
 

返送時の着払いに対応していただく

この街のクリエイター博覧会2024では、レンタルした物品などを返送する場合には、着払いでしか送れない規定がありました。ところが、APEX RENTALSでは、レンタル品を返送する場合に、着払いは不可でした。
 
そこで、レンタルを発注するときに、この辺りの事情を丁寧に説明する文章を送りました。すると、カスタマーセンターから電話連絡があり、事情が理解できたとのことで、着払いでも大丈夫なように融通を効かせてくれました。今回のAPEX RENTALSの対応には、感謝の気持ちでいっぱいで、おかげで映像用モニターのレンタルも、なんとか展示会に間に合いました。
 

映像用モニターのレンタルの発注内容

IODATA LCD-MF273EDB-F(27インチ)
2泊3日(レンタル期間)
安心保証(追加料金あり)
1台(発注数量)
5016円(レンタルの料金)
2510円(着払い返送料金)

 
レンタルした映像用モニターは、900mmのブース幅に対して、610mmというサイズで、映像用モニターの横にチラシ立てを設置することができました。スピーカーも内蔵されていたので、ちょっとだけを音声を出して、モーショングラフィックスを再生することができました。

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世界よ、これがウゴモーションの出展ブースだ!


上の写真が、この街のクリエイター博覧会2024で、ウゴモーションの出展ブースになります。急いでドタバタ準備したにも関わらず、初めての展示会の出展ブースにしては、なんとか形になったのではないかと思います。隣の展示ブースとの間に、出入りするための余裕が大きくあったので、荷物とゴミ袋がはみ出してしまっているのが、今後に向けての反省点です。
 

展示会当日の様子

この街のクリエイター博覧会2024の当日は、平日にも関わらず1000人以上の人が来場されたそうです。映像関係の出展ブースにも、多くの人が集まってくれました。クリエイター仲間の多くも、ウゴモーションのブースに遊びに来てくれてました。ありがとうございます!
 
ちなみに、チラシと名刺については、だいたい50枚ほどを配ることができました。200枚以上のチラシと名刺が余ってしまいましたが、まったく後悔はしていません。今回初めてブース出展することができたので、この経験をもとに、時間に余裕を見つけて、別の展示会にも出展してみたいなと感じました。
 
展示会後、ウゴモーションに1件の問い合わせがあり、このブログを執筆している時点で、打ち合わせの日程が決定しています。この街のクリエイター博覧会2024は、とても盛況だったので、きっと2025年も開催されると思います。初めての展示会は、人と人との新たな出会いを生み出してくれて、とても良い経験になりました。クリエイターとしての活動の幅を、少しばかり広げることができたと感じていて、勇気を出して出展して大正解となりました!
 
 

2024.03.22 / ウゴモーション / 小野直人

ウゴモーション / UGO MOTION

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